スペースシャトル
スペース・シャトルは、部分的に再使用することを目的に設計された初の宇宙船である。地球周回低軌道に積載物を運び、国際宇宙ステーション(International Space Station, ISS)に交代要員を送り、その他様々な計画を実行する。また軌道船は衛星などを軌道から回収し、地球に持ち帰ることもできる。各機体は、100回の使用もしくは10年間の寿命を持つように設計されている。設計責任者はマーキュリー、ジェミニ、アポロなどの宇宙船の開発にもたずさわってきたマキシム・ファゲットであった。軌道船の形態や大きさを決定する際の重要な要素は、当時計画されていた商業用衛星および空軍の秘密衛星の、最大のサイズのものを搭載できるようにすることであった。また国防総省からの、「衛星配備計画を展開するための高い運搬能力を持つ輸送機関を得たい」という要望や、「再使用可能な部分を持つ宇宙船を開発して宇宙開発関連の予算を削減せよ」とのニクソン政権からの要求を受け入れ、シャトルは再使用型の固体燃料補助ロケットと、使い捨て型の燃料タンクという方式を採用した。
それぞれの機体は、完全再使用型の軌道船(OV)、使い捨て型の外部燃料タンク(ET)、部分再使用型の2本の固体燃料補助ロケット(SRB)の、3つの主要な部分から構成されている。外部燃料タンクと補助ロケットは上昇する途中で切り離され、軌道船のみが地球周回軌道に到達する。発射の際は従来のロケットと同じように垂直に打ち上げられるが、着陸の際は滑空して水平に滑走路に降り立ち、再使用のために整備される。
ロジャー・A・ピールケJr.(Roger A Pielke, Jr.)によると、2008年までにスペース・シャトル計画全体に要した費用は、およそ1,700億ドル(2008年時点換算)であったという。これを1回あたりの飛行に換算すると、約15億ドルになる。
軌道船は、それ自体がしばしば「宇宙往還機」と呼ばれるが、技術的に見ればこれは正しい用語ではない。宇宙輸送システム(スペース・シャトル)と言われているものの実態は、軌道船・外部燃料タンク・固体燃料補助ロケットの「寄せ集め」にすぎない。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
発射はすべてケネディ宇宙センターで行われています。